ソムリエによるペアリング
夏の定番料理に合うワイン
旬の料理とワインのペアリングで、食事の時間をもっと楽しく!
シュシュワインのソムリエが、
夏の定番料理にぴったりのワインをセレクトします。
ワインソムリエ・バイヤー
中尾 康宏
JSA認定ソムリエ資格保持。大手百貨店のワインバイヤーに長年従事。
食への造詣も深く、フードペアリングは専門領域です。ユニークな組み合わせで、ワインと料理の楽しみ方をお伝えします。
夏におすすめのワインは?
夏は爽やかな柑橘系の香りの白ワインや、キリっと辛口のロゼワインを冷やして飲むのがおすすめです。
うだるような暑さで食欲が落ち気味・・・なんていう時は、よく冷やしたスパークリングワインを食前酒として飲むのもいいですね。
赤ワインは冷やすと渋みが増すので要注意。特に渋みが強めのフルボディは冷やさず常温(15~18℃程度)で飲んでくださいね。
夏の料理とワインのペアリング
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夏に食べたい定番料理
- ・冷しゃぶ
- ・ラタトゥイユ
- ・麻婆豆腐
- ・うなぎのかば焼き
- ・BBQ にぴったりのワインをセレクトしました。
ワンポイントアドバイス豚の冷しゃぶ
豚の冷しゃぶは、つけダレによってワインを決めるとよいでしょう。
ごまダレなら、濃厚でクリーミーなコクに負けない、フルーティーで上品な赤ワインがおすすめ。ピノ・ノワールはいかがでしょうか。
つけダレがポン酢の場合は、トロピカルでフレッシュな白ワインを選んでみてください。豚の脂っこさが中和され、さっぱり食べられます。
ゴマダレにおすすめの1本はこちら
ポン酢におすすめの1本はこちら
ワンポイントアドバイス夏野菜
のラタトゥイユ
オリーブオイルとニンニクで炒めた野菜をトマトで煮込んだ料理、ラタトゥイユ。シンプルな煮込み料理で日本でもなじみがありますが、もとはフランス南部、プロヴァンス地方の郷土料理です。
プロヴァンスといえばロゼワインが有名。ワインの合わせ方のひとつ「産地で合わせる」にならって、ぜひプロヴァンスのロゼを合わせてみてください。フレッシュで爽やかなロゼは夏野菜にとてもよく合います。
おすすめの1本はこちら
ワンポイントアドバイス麻婆豆腐(広東風)
素材の味や香りを重視した広東風の麻婆豆腐には、辛口のシェリー「フィノ」がよく合います。
シェリーはスペインの熟成ワイン。中華料理のお供「紹興酒」のような感覚で、食前酒としても食中酒としても楽しめます。キリッとドライでコクのあるフィノが、麻婆豆腐の辛さを中和してくれるので、ワインも食事もどんどんいけてしまいますよ。
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ワンポイントアドバイスうなぎの蒲焼き
夏バテ予防や滋養のつく食べ物の代表格「うなぎ」。
蒲焼きの場合は、うなぎの香ばしさ、タレの力強さに負けないジューシーな赤ワインがベストマッチです。しっかりとコクのある赤ワインがうなぎの旨みと甘みをより一層引き立てます。
一方、白焼きで食べる場合は、力強くもフレッシュな白ワインがおすすめ。ドイツの辛口リースリングや日本ワインをぜひ合わせてみてください。
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ワンポイントアドバイスBBQ
夏のレジャーやアウトドアでも大人気のBBQ。
キンキンに冷えたビールもいいですが、皆でシェアできるワインが1本あると重宝します。
BBQには、チョコやバナナのような風味を感じられるワインがおすすめ。肉の旨みをより一層引き立たせてくれること間違いなしです。
スクリューキャップや箱ワインなど手軽に栓が開けられるものを選びましょう!
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ペアリングのポイントは?
ワインと料理の合わせ方に絶対的な正解はありません。
しかしながら双方の良さを打ち消してしまう組み合わせは確かにあるので要注意。
基本的な考え方を知っておくことで、失敗を回避できます。
ペアリングが成功する鉄板の方程式をご紹介しましょう!
- 色で合わせる
- 香りで合わせる
- 産地で合わせる
例えば、
色:トマトソース×赤ワイン
香り:香辛料が強い料理×スパイシーなワイン
産地:和食× 日本ワイン
のようにポイントを押さえてペアリングを考えると、比較的うまくいくでしょう。
ワインと料理の組み合わせは「マリアージュ(結婚)」と言われるほど、その相性が重要です。
それぞれの味を引き立てる最高のペアリングは、食事の時間を一層楽しく豊かにしてくれます。
ぜひ基本の考え方を踏まえて、ペアリングに挑戦してみてくださいね。
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ワインと料理の合わせ方