ソムリエによるペアリング

秋の定番料理に合うワイン

旬の料理とワインのペアリングで、食事の時間をもっと楽しく!

シュシュワインのソムリエが、

秋の定番料理にぴったりのワインをセレクトします。

ワインソムリエ・バイヤー

中尾 康宏

JSA認定ソムリエ資格保持。大手百貨店のワインバイヤーに長年従事。
食への造詣も深く、フードペアリングは専門領域です。ユニークな組み合わせで、ワインと料理の楽しみ方をお伝えします。

夏の定番料理にあうワイン

秋におすすめのワインは?

暑さが和らぎ、食欲も増す秋。
少しリッチで複雑味のあるワインが飲みたくなる季節です。

特におすすめしたいのは、熟した果実の香りが豊かなワインやスパイシーで温かみのあるフルボディの赤ワイン。
ピノ・ノワールやシラーの柔らかなタンニンと心地よい酸味は、濃厚で風味豊かな秋の料理と相性抜群です。

夏の定番料理にあうワイン

秋の料理とワインのペアリング

    秋に食べたい旬の料理
  • ・カツオのたたき
  • ・きのこのクリームパスタ
  • ・さんまの塩焼き
  • ・秋野菜の天ぷら
  • ・モンブラン
  • にぴったりのワインをセレクトしました。

ワンポイントアドバイスカツオのたたき

カツオのたたきは、さっぱりとした味わいと炙りの風味が特徴。
塩で食べるなら酸味がしっかりとしたソーヴィニヨン・ブランが最適です。ポン酢で食べるなら酸味のあるピノ・ノワールとぜひ合わせてみてください。
カツオの旨味を引き立てつつ、柑橘の香りや風味と絶妙なハーモニーを奏でます。
薬味が多すぎるとワインの風味が負けてしまうのでご注意を。

おすすめの1本はこちら

ワンポイントアドバイスきのこの
クリームパスタ

きのこのクリームパスタには、バターやクリームの濃厚さとキノコの旨味が調和するワインが理想的です。
白ワインなら樽で熟成されたシャルドネ。クリーミーなソースとバターの風味を引き立てます。
またミディアムボディの赤ワインも、濃厚なバターやキノコの豊かな風味にマッチするでしょう。
南フランスのグルナッシュやイタリアのキャンティなどが好相性です◎

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ワンポイントアドバイスさんまの塩焼き

さんまの塩焼きにはミネラル感のある酸味強めの白ワインがおすすめです。
例えば柑橘系のピノ・グリージョ。魚の脂を洗い流しつつ、塩焼きの香ばしさと完璧にマッチします。
大根おろしと醤油で食べるなら、樽熟成のふくよかなシャルドネも合うでしょう。
軽めの赤ワインやロゼもさんまの旨味を引き立てます。

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ワンポイントアドバイス秋野菜の天ぷら

かぼちゃやさつまいも、キノコなど、素材の持つ自然な甘みを楽しめる秋野菜の天ぷら。
塩で食べるならミネラル感のある辛口リースリングがおすすめ。天ぷらの油を包み込み、軽やかさを引き立ててくれます。
天つゆで食べるなら酸味のあるピノ・ノワール、油っこさを和らげる辛口スパークリングも合うでしょう。

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ワンポイントアドバイスモンブラン

モンブランの栗の風味と甘さには甘口のデザートワインが最適です。
ソーテルヌやトカイ・アスーなどの貴腐ワインは、栗の濃厚な甘さを一層際立てること間違いなし。
甘すぎず、贅沢な大人のデザートを演出できるでしょう。

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ワインの豆知識

ペアリングのポイントは?

ワインと料理の合わせ方に絶対的な正解はありません。
しかしながら双方の良さを打ち消してしまう組み合わせは確かにあるので要注意。
基本的な考え方を知っておくことで、失敗を回避できます。
ペアリングが成功する鉄板の方程式をご紹介しましょう!

  • 色で合わせる
  • 香りで合わせる
  • 産地で合わせる

例えば、
色:トマトソース×赤ワイン
香り:香辛料が強い料理×スパイシーなワイン
産地:和食× 日本ワイン

のようにポイントを押さえてペアリングを考えると、比較的うまくいくでしょう。

ワインと料理の組み合わせは「マリアージュ(結婚)」と言われるほど、その相性が重要です。
それぞれの味を引き立てる最高のペアリングは、食事の時間を一層楽しく豊かにしてくれます。

ぜひ基本の考え方を踏まえて、ペアリングに挑戦してみてくださいね。

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ワインと料理の合わせ方